どーも、イケです!
今回は久しぶりに三宮へ。地下鉄海岸線の三宮・花時計前駅と神戸国際会館のある磯上通周辺のお店をピックアップ。
2018年にオープン以来、密かな人気を集める和食のお店「ヒシミツ醤油 磯上出張所」をご紹介します。
名前を聞くだけだと「そもそもヒシミツ醤油とは何者なのか……?」と疑問を持つ方も多いはず。
ヒシミツ醤油とは、かつて福岡県田川郡添田町(そえだまち)に存在していた、醤油醸造所です。明治から約140年もの間、樽醸造の製法を守り続けてきましたが、仕込みの職人の高齢化やオートメーション化により樽醸造の製法に幕を閉じ、醤油蔵も役目を終えることとなりました。2017年に思い切って業態転換を行い、使われなくなった醤油蔵をリノベーションしカフェレストランとして再出発しました。それを境に、醤油だけではなくバルサミコ酢やドレッシングなどの調味料、ヒシミツ醤油の生まれた添田町で採れる食材を使った食品の販売にも力を入れるようになります。そして次のステージとして、添田町で採れる食材とヒシミツ醤油の食品や調味料を使った新たな飲食店を立ち上げることとなり、その地として神戸が選ばれました。
神戸市営地下鉄海岸線の三宮・花時計前駅を下車後、地上をつなぐ②番の出口から国際会館の正面入り口の掲揚台前に出ます。左に神戸カーサグランデ神戸(ローソンやサイゼリヤが入ったテナントビル)と井門三宮ビルの間に挟まれた細道を南へまっすぐ進むこと約2分。通りに大きな看板が見えてきます。

↑この看板が目印!

打ちっぱなしのコンクリートにナチュラルな木枠の玄関、そしてストライプが入ったシンプルな建物外観。
いつも長蛇の列になっており、またこちらは日曜はお休みなので、タイミングが合わずなかなか訪れることができないお店でしたが、今回ようやくチャンスが!ワクワクします♪

お店の前にメニュー看板が置かれてあり、それぞれのメニュー名が森・村・川となっているのがユニーク。
こんな街中でヤマメの唐揚げを食べられるってのも珍しいです。ごはんがおかわり自由!という言葉に心が躍ります。

お店を入ってすぐの場所に、ヒシミツ醤油をはじめとした添田町の特産品を使った調味料や食品の販売ブースが。添田産青唐辛子で作った和風タバスコ「天狗の鼻もげ」や添田産しいたけを使った「しいたけ茶漬け」など、魅力的な商品がたくさん売っています。


木のぬくもりを感じられる店内。添田町の特産品である鹿をイメージして壁に複数飾られたハンティングトロフィー。添田の鹿肉は『天狗鹿』と呼ばれるブランドで売り出しているのだそう。

席のおしぼり入れには、定食の選べるごはんの一覧が。8種類ある中から選べるのですが、コレはどれを最初に食べるか非常に迷いました……。おかわり自由ってのもまた……心をくすぐられます(笑)
さて、そんな話をしているうちに今回いただくお料理がやってまいりましたよ!

村 ランチ (赤村豚の塩糀しょうが焼き定食)
添田町と同じ田川郡に属する地区「赤村」で育った『赤村豚』を使ったしょうが焼き。
その周りを添田産の彩り豊かな野菜を使ったサラダや香の物、豚汁が固める定食。小鉢には添田の特産品であるこんにゃくの刺身が付いてきます。選べるごはんの最初の1杯は、ヒシミツ醤油漬け卵かけごはんをチョイス。
この定食で添田町や赤村の魅力を満喫できるものになっています♪


赤村豚の塩麴しょうが焼き
赤村豚の豚バラを塩麴とヒシミツ醤油としょうがを合わせたタレで味付けしたしょうが焼き。
しょうが焼きといえば、主に豚ロースや細切れ肉を使うことが多いですが、こちらは豚バラ肉を使ったタイプ。ひとくちサイズなので食べやすい!
甘辛い醤油ダレで、香ばしく良い香りが漂います♪
バラ肉は程よく塩麴の力で柔らかい歯ごたえの肉質に。噛むごとに豚バラの甘い脂の味わいが広がり、甘辛の醤油ダレの塩気、しょうがのピリッとした爽やかな辛味とよく合います。

ヒシミツ醤油漬け卵かけごはん
添田産のお米「夢つくし」で炊いたご飯に、ヒシミツ醤油で漬け込んだ卵黄をのせた卵かけごはん。
醤油に漬け込まれた卵黄は濃いオレンジ色に輝き、箸をプスッと刺し込めば、トロォ……ともったりした卵液が溢れ出てきます。
食欲がどんどん掻き立てられていく……!

かき混ぜて勢いよく頬張れば……まろやかで濃厚な卵と醤油が舌に絡みつき、その美味しさに思わず意識が飛びそうになる……!
シンプルなのにとんでもない破壊力を秘めているのが、卵かけごはんのニクいところです。
僕、実は卵かけごはんデビューが2年前からと、一般の人よりもかなり遅いほうで(幼少期のアレルギーから生卵を避けて生きてきた)、食べるたびに新しい発見があります。

ごちそう豚汁
角切りになった根菜たちがひしめく具沢山の豚汁。
大根、ニンジン、ゴボウ、ネギという日本の汁物に欠かせない布陣。

九州らしく、甘めの味付け。九州人のDNAが入っている身としては、ホッと安心する味です。
豚の脂が効いていて、濃厚でコクのある後味。単なる汁物ではなく、しっかりした食べ応えあるモノなのが嬉しい♪

おかか醤油バターごはん
おかわり自由の誘惑に勝てませんでした……(泣)
カツオ節の糸削りを惜しげもなくふりかけ、さらにその中にバターを忍ばせた贅沢な一品。
アツアツのごはんでゆっくりとバターが溶けるのを待つべし!

カツオ節と醤油の塩気にバターの油分がマッチしてとっても幸せな気分……♡

藤川しいたけ園のしいたけだし茶漬け
実はこれ、ヒシミツ醤油に入ってすぐの入り口にある食品販売ブースで売っている「しいたけ茶漬け」を使用しただし茶漬けなんです。
添田町のしいたけ農家である「藤川しいたけ園」がつくったもので、その美味しさをさらに引き出すため、カツオのだしをかけたお茶漬けに。


2つのだしが合わさり、琥珀色に輝いています。甘辛く煮詰められた刻みしいたけから出る濃厚な甘さと、カツオのだしの上品な旨味のコンボ!
間にアクセントとして入るあられの香ばしさがまた良いです……。

添田町のお茶菓子(キャラメルおこし)
昔懐かしいポン菓子に、キャラメルを合わせがけした和洋折衷のお茶菓子。
実はこれもしいたけ茶漬け同様に、食品販売ブースで購入可能なものです。
ほうじ茶と一緒にいただきます。

軽い食感のポン菓子と塩キャラメルの控えめでスッキリした甘さがクセになります♪
ポン菓子、キャラメル、ほうじ茶、それぞれ異なる個性の「香ばしさ」があります。
それらがジャマをすることなく、いいマリアージュになっているのが素晴らしいです。
……ごちそうさまでした!
徹頭徹尾、添田町をはじめとした「福岡県田川郡」の素材や食品にこだわる地元愛にとても心を打たれました(泣)この真っすぐな地元愛が、人気を呼ぶ秘訣なのかもしれません。
食べ終えたころには「添田町って、田川郡っていったいどんなところなんだろうか……?」と興味がわいてくる、そんなお店です。
豊かな自然と美味しいものに溢れる添田町に一度足を運びたくなること、間違いありません。
ヒシミツ醤油の新しい挑戦は、まだはじまったばかり。
これからの発展を見守りつつ、いっぱい食べて応援していきたいと思います!
~information~
店名:ヒシミツ醤油 磯上出張所
住所:兵庫県神戸市中央区八幡通4-1-17
営業時間:モーニング[火~土] 8:00~11:00(L.O10:30)
ランチ [月~土] 11:00~16:00(売り切れ次第終了)
テイクアウト:不可。
定休日:土曜日・日曜日
お問い合わせ:電話番号なし
ジャンル:「和食」
公式ECサイト:https://hisimitu.thebase.in/
(ヒシミツ醤油をはじめとする調味料、しいたけ茶漬けやキャラメルおこしなどの食品を購入できます!)
公式Instagram:https://www.instagram.com/hisimitu_1999/
(姉妹店の「ヒシミツ」名義。お店の情報などを随時発信しています!)
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